韓国産『新感染 ファイナル・エクスプレス』は本当に傑作で その続編の『新感染半島 ファイナル・ステージ』もパワフルな作品です。 主人公が魅力的だし、アクションがすごい。 また家族愛を描いていて、ほろっとするところも。 レビューも書きました。
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しかしながら、ここに登場したする”ゾンビ”(とあえていいます)たちは 正確に言うと感染して凶暴化した人間たちであり、 死者が蘇ったゾンビとはちょっと違う。 またこの映画は、人々がゾンビ化し混乱した社会・世界の怖さが主軸で ゾンビそのものの恐ろしさを描いていない感じです。
そういう意味で *死者が蘇る、という正統派のゾンビ *ゾンビ自体の怖さ・不気味さ を描いた作品としては この『悪魔の墓場』が自分的にはトラウマです。 子どもの頃、この作品のTV-CMをみて心底震え上がりました。 今年キネカ大森さんの「ホラー秘宝祭り」で初めてスクリーンで観ました。
1974年の映画なので、テンポとか、またよくよく考えると ゾンビの設定が「?」となるところもあるのです。 プレスとかでも書かれているとおり、 害虫駆除のために作られた特殊な音波の実験によって 死人が蘇るわけですが、それだけでは説明がつかないスペックを このゾンビたちはもっているのですね(笑) このへんは説明しきれていないんですが 怪奇映画のムードと 残酷映画のスプラッターがうまくミックスされています。 ”害虫駆除の音波”でゾンビが誕生ってギャグっぽいですか いまの時代、 モスキート音で若者たちを追っ払う、みたいな ことが実際試されているので妙にリアルです。
病院で解剖された死体が蘇るとか わかりやすくて 十分、不気味。
さてこの作品、 来年3月10日に、国内初のブルーレイで発売になるそうです。
いまゾンビ映画というと パンデミック系パニック映画になってsまいますが シンプルに”死者が生き返って襲い掛かってきたら怖い” というストレートなグロ系ホラー映画です。
夜中に一人で上映会とかしたいですね。