MARVEL VS Hollywood

マーベル原作映画についてのあんな話・こんなうわさ

 この場合はモーションキャプチャーではなくモーショントラッキングです。

 あ、そうなんですか！ ありがとうございます。 たしかに、役者さんの顔に　モーションキャプチャー用のブツブツついていないですものね つまり、ここにＣＧで書き足していく感じ？ ですかね。

 いえ、根本的にモーションキャプチャとモーショントラッキングは別物です。 モーションキャプチャは、アクターが光学式のマーカーを体にいくつも付けたスーツを着て、専用のスタジオで、20台ほど設置された専用のカメラで撮影し、反射したマーカー情報を専用ソフトで解析するのが一般的手法です。 ハルクのような全身CGで人間が入っていないようなものの場合に多く使われます。 (もちろん例外もあります)

 一方モーショントラッキングは、動かす部位にマーカー(トラックポイント)をつけ、各フレームでその点を解析するソフトで行います。 マジックでポツっと点を付けるだけの場合もあります。 こちらは専用のスタジオが不要です。 この写真の場合、十字に色分けされた丸いシールがそのマーカーで、このシールのコントラスト差をトラッキング(追跡)します。

 顔のブツブツがあるかないかは無関係で、顔にブツブツを付けるのはハルクやトゥーフェイスのように、顔の筋肉の動きをトラッキングして表情を作るためのものです。 このライノは表情までCG処理せず、体の大まかな位置と向きをトラッキングしたいだけでしょう。 上でチラっと描いたトゥーフェイスですが、あれは細かい筋肉がむき出しになったCGのため、異常なまでにトラックポイントが多いです。 あそこまでしないとあの筋肉の動きを作れないということですが、あれには脱帽です！

 なるほど、、、となると、このライノは　体の大まかな位置と向きをトラッキングしたあと、どういう風に ＣＧで処理されるのですかね。 ちょっと楽しみですね。