★三度、蜘蛛男を見送りながら

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2007/07/25 00:07

すぴ。

たったいま、日劇3の「スパイダーマン3」の最終回を観て来ました。
今日で「スパイダーマン3」のファーストランが終了しました。

前作「スパイダーマン2」のファーストラン終了が、2004年の9月17日でしたから、
2004年9月18日からずっと待ち続けてきた「スパイダーマン3」が、
今日で千秋楽を迎えたことになります。

思うことをすべて書くと何メガあっても足りないのですけれども、
とりあえず「3」についての最後のレビューです。

僕が「3」の中で一番心に染みたセリフは、
ピーターがハリーに、MJ救出のための助けを求めるときに言う
「She needs us (字幕では”彼女のためだ”)」でした。
このセリフは、
シリーズ1作目「スパイダーマン」の、冒頭の、
”これはある女の子をめぐる物語なんだ”というピーターのナレーション
をうけるものです。
そう、
シリーズ三作を通じて、巨額な製作費と視覚効果満載で
描き続けてきた、この一大サーガの正体が、
実は
<善と悪との壮大な戦い>とか
<人類はどうあるべきか>レベルの話ではなく、
本当に、最後の最後まで、
3人の若者の小さな人間ドラマでした。
この”小ささ”こそが、
「スパイダーマン」の最大の魅力であり、愛しさでもあり、
そして人間賛歌でもあります。

「3」について”盛り込みすぎ”との意見もありますが、
僕はそうは思わない。
人生はいつだって”盛り込みすぎ”、、、
いろいろなことが同時多発的に起こります。
仕事がうまくいってるときに限って、恋人とうまくいかなかったり、
隣人ともめてるときに、職場にやな奴がきたり、、、
順序よく解決する問題なんてないし、
悩みがひとつしかない、なんてことはありません。
ピーターたちをとりまくシッチャカメッチャカぶりは、
僕らのこうした日常のメタファーでありデフォルメです。

2002年から始まった「スパイダーマン」の映画を見続ける、ということは、
スパイディの冒険を応援すると同時に
あの3人のシッチャカメッチャカ続きな青春を見守ることでもありました。
だから、繰り返し「3」を観ているうちに、
ハリーが記憶を失って、ピーターとMJが病院をたずね、
あの3人につかのまの安らぎがおとづれるあのシーンで
この映画が終わってくれたらいいのに、
と何度思ったことか。
それほど、あの3人が本当に好きで、愛しくなっていました、、、、。

「3」の余韻はしばらくつづくでしょうが、
さあいよいよ「4」です。
新しいスパイディの冒険とピーターのシッチャカメッチャカな日常がまた始まります。
「4」にどんなヴィラン(敵役)が登場するかも楽しみです。
でも「4」から始まる新しいピーターの物語の、最大のライバルは、この素晴らしすぎた
初期三部作を超えられるか、どうかです。
スパイディの「自分への挑戦」が本当に始まるのです。
だから、またそのときは、どんな形でも応援に駆けつけようと思います。

おっとそうだ そうだ「3」のDVDも楽しみですね!
スパイディな毎日はまだまだ続きます!!