もうそろそろ、日本での公開も終わるので「マイティ・ソー」の最後のレビューです。
先日、渋谷の映画館で観て来ました。
最初見たときは、ソーが映画になったという事実自体と
「アベンジャーズ」にどうつながるのだろうかという期待にワクワクしてしまって、
はしゃいでしまったのですが、今回、ようやく落ち着いて観ることが出来ました。
改めて、いい作品だなと思いました。
僕が、一番好きなシーンは、
ソーがデストロイヤーと対峙し、神の力をとりもどすあのシーンです。
予告を観た時、てっきり、みんなを救うために、
その身を差し出す自己犠牲の精神・勇気に、
ムジョルニアが反応し、ソーは雷神の力をとりもどす、、
という流れだと思ったのですが、
違うんですね。
ここで、ソーは、自分を殺そうとしている弟を憎もうとせず、
心から詫びるんですね。
「お前をそんな風にしてしまってすまない」と。
そう、ソーは、弟ロキのことを本当に愛していた。
愛する弟が歪んだのは、自分のせいだと。
その罪を償うべく、わが身を差し出すわけです。
この心に、ムジョルニアは反応したのでしょう。
真の勇士が持つべき資質とは、勇敢さだけではない、、
他人を想いやる心、人の心の痛みがわかる優しさに他ならない。
そして、この瞬間、ソーは、マイティ・ソーに覚醒するわけです。
ソーが最後まで弟ロキを、
なんとか助けようとする、、恐らく原作のソーとロキの関係より、
この映画のソーの方がロキを愛しているように思えました。
仮にロキが、実の弟ではない、と知っても、
ソーは、弟として一緒に育ってきたロキのことを助けたでしょう。
その優しさが、本当に感じられて、
僕はソーのことを本当に好きになりました。
ロキは、原作どうり、この先、映画「アベンジャーズ」等で悪役になるようですが、
いつかソーとロキが心から和解してほしいなあ、とそんなことを思ってしまいました。
さあ「マイティ・ソー」の次はいよいよ
「キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー」です!
どんなヒーローっぷりをみせてくれるか? あと2ケ月の辛抱ですよ!