「3」で一番の懸念だったのは、音楽が「1」「2」を担当していたダニー・エルフマンからクリストファー・ヤングに変わるということでした。やっぱり、映画のスパイダーマンと言えば、ダニー・エルフマンのあのテーマ曲であり、例えばブライアン・シンガー監督の「スーパーマン・リターンズ」がうまくいったのも、ジョン・ウイリアムスのスーパーマンのテーマを使っているからでしょう。しかしながら「3」、ちゃんとダニー・エルフマンのテーマ曲をつかっていて、スパイダーマン、ピーター、ゴブリン、MJの登場シーンでは、多少アレンジ変えながら、ダニー・エルフマンの曲を使っています。
クリストファー・ヤングは、ブラック・スパイダーマンまわりの曲を担当しています。この2人のすみわけは、実はオープニングの曲の使いわけで、キチンと観客に“告知されます。このへんの展開お見事!なによりも一番ドラマチックに盛り上がるシーンで、ダニー・エルフマンの曲が使われるのは、鳥肌ものの素敵。改めて、ダニー・エルフマンの曲を絶賛するとともに「スパイダーマンには、エルフマンの曲が必要だ」とわかって、そこを彼に譲り、自分のやるべき仕事をちゃんと したクリストファー・ヤングの寛大さと才能に感謝するものであります。ブラック・スパイダーマンの曲もGREAT!