「スパイダーマン3」の公開にあわせて、
「スパイダーマン2.1」というDVDが発売されています。
これは「スパイダーマン2」に未公開映像を加えて、再編集した、いわいるエクステンデッド・バージョンというやつです。
**以下、このDVDの内容についてのネタバレなので、ご注意ください**
なんと、あのドック・オクの電車バトル・シーンにも追加シーンがあって、
アクションは更にすごくなっています。
なのですが、このDVDのみどころは、やはり各キャラクターの人間描写が
長く・深くなっていること・・
例えばジェイムソン大尉と結婚を決めたMJが女友達に、「彼のこと本当に愛している?」と問いただされたり、精神科医とピーターとの会話、ピーターとベン伯父さんとの会話なども長くなっていて、よりピーターの内面が
浮き彫りにされます。
笑ったのは、ピーターの授業シーン、、クラスメートの学生がノートPC VAIOを使ってるんですね。
さすがSONYさん映画です(笑)
また、スパイディと男がエレベーターにのりあわす名&迷シーンですが、ここは全く別のセリフのバージョンがあてられていて、
実は、彼はPR会社の
エージェントで、スパイディをスカウトしようとする流れになります。僕も
広告会社の人間なので、こっちのバージョンが気に入りました。
しんみりしたのは、映画のはじめの方の、ピーターの誕生日をメイ伯母さん、MJ、ハリーが祝うシーン・・ここもちょっと長くなっているのですが、劇場公開版よりエモーショナルで、スパイダーマン・サーガは、ピーターを含むこの4人の人間ドラマだということがわかります。
「3」でピーターとハリーが戦うことは、みなさん知ってると思いますが、このパーティ・シーンを見直すと、
ピーターとハリーが戦うことなくいつまでも親友でいてくれたらと
思います。
さて個人的ぶっとんだ(!)、「2」において劇場版で丸々カットされ、今回のDVDに収録されているすごいシーンは、、、、
棄てられたスパイダーマンの衣装を手にいれたジェイムソン編集長が、それを着て(!) オフィスで
スパイダーマンの真似をして悦に入っている、、、という驚愕の描写!
とてもおかしいのですが、少なくともこの映画シリーズにおけるジェイムソン編集長は、スパイディ・バッシングのキャンペーンを展開しながらも、実はスパイディに憧れている、、という人物だということがわかります。
映画「3」でもジェイムソン節炸裂ですが、
彼がジャーナリストとして極めて正しい行い、、をするシーンがあり、
彼の職業に対する真摯さがよくわかります。
なお原作コミックでは、彼の最初の妻は覆面強盗に殺される、、という悲劇に見舞われ、それ以来、彼は覆面の人物を信用しない=だから、スパイダーマンが嫌い、、という深い設定があります。