●まずは仮面ライダーヨズノリさん、ありがとうございます。
ロールシャッハ手ぬぐいGETしました!
●リピーターキャンペーン スタートです!
http://www.watchmenmovie.co.uk/intl/jp/repeat/index.html
●僕なりのレビュー第二弾です。
ネタバレ注意してくださいませませ。
最初のレビューはこちら;http://supi.wablog.com/2009-03-01.html
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この映画をはじめてみたときのレビューで、
僕は「ロールシャッハにいざなわれて不思議な世界を体験する」
みたいなことを書いたんですが、
昨日 3回目にして、気づいた、ことがあるんです。
物語の回想シーンで、あの極悪非道の
コメディアンが、2代目シルク・スペクターに向ける目がとてもやさしいんです。。
コメディアンにとって、
人生の中で一番、人間としてうれしかったこと、すばらしかったことは、
“彼女が生まれてくれたこと”だったのでしょう。
ほんの一瞬の演技ですが、
このときのコメディアンの気持ちがよく伝わる名シーンでした。
そう、この映画は、実は2代目シルク・スペクターを中心に話が展開していきます。
それが証拠に、この映画の、キャストのクレジットは、
シルク・スペクター2世=ローリー ことマリン・アッカーマンが、トップなんですね。
この群像劇に誰が主役ということはないし、
あえていうなら、ロールシャッハが主役と
思うのですが、今回映画化するにあたって、
製作陣は、彼女を主役にすえていたのではないかと。
つまり「ウォッチメン」という映画は、、
「ステージママに育てられた、ある意味世間知らずの、
“若気のいたり”のかたまりみたいな娘が、
自分自身を“ウォッチする”ことで、
本当の愛を手に入れ、
父親=自分のオリジンを知り、
母親と和解していく」
というお話でもありました。
人類存亡の危機という舞台の上で、
超人・狂人・怪人入り乱れてのあれだけの大騒ぎの果てにあったものは、
ある女の子が、自分の居場所を見つけた、
という、すごく“小さなオチ”だったわけです。
この“小ささ”が、映画と原作の最大の違いかもしれません。
そして、映画は。全体的に、原作よりも各キャラクターに、
観客が感情移入しやすいようにチューニングしてあります。
なおかつ、女性であるスペクターの視点で、
事件を語っていきます。
なので、たしかに原作よりは”甘い“かもしれません。
でも、このこの“甘さ”が
なんともやさしい余韻を残してくれて、
本作を、ただのカルト映画に終わらせなかったと思うのです。
各役者さんたちは、本当に素晴らしい演技をしています。
映画「ウォッチメン」の見所は、そこにもあります。