★MY 映画「ウォッチメン」 2度目のレビュー

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2009/03/31 16:36

すぴ。

●まずは仮面ライダーヨズノリさん、ありがとうございます。
ロールシャッハ手ぬぐいGETしました!
●リピーターキャンペーン スタートです!
http://www.watchmenmovie.co.uk/intl/jp/repeat/index.html

●僕なりのレビュー第二弾です。
ネタバレ注意してくださいませませ。


最初のレビューはこちら;http://supi.wablog.com/2009-03-01.html

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この映画をはじめてみたときのレビューで、
僕は「ロールシャッハにいざなわれて不思議な世界を体験する」
みたいなことを書いたんですが、
昨日 3回目にして、気づいた、ことがあるんです。

物語の回想シーンで、あの極悪非道の
コメディアンが、2代目シルク・スペクターに向ける目がとてもやさしいんです。。
コメディアンにとって、
人生の中で一番、人間としてうれしかったこと、すばらしかったことは、
“彼女が生まれてくれたこと”だったのでしょう。
ほんの一瞬の演技ですが、
このときのコメディアンの気持ちがよく伝わる名シーンでした。

そう、この映画は、実は2代目シルク・スペクターを中心に話が展開していきます。
それが証拠に、この映画の、キャストのクレジットは、
シルク・スペクター2世=ローリー ことマリン・アッカーマンが、トップなんですね。
この群像劇に誰が主役ということはないし、
あえていうなら、ロールシャッハが主役と
思うのですが、今回映画化するにあたって、
製作陣は、彼女を主役にすえていたのではないかと。

つまり「ウォッチメン」という映画は、、
「ステージママに育てられた、ある意味世間知らずの、
“若気のいたり”のかたまりみたいな娘が、
自分自身を“ウォッチする”ことで、
本当の愛を手に入れ、
父親=自分のオリジンを知り、
母親と和解していく」
というお話でもありました。
人類存亡の危機という舞台の上で、
超人・狂人・怪人入り乱れてのあれだけの大騒ぎの果てにあったものは、
ある女の子が、自分の居場所を見つけた、
という、すごく“小さなオチ”だったわけです。

この“小ささ”が、映画と原作の最大の違いかもしれません。
そして、映画は。全体的に、原作よりも各キャラクターに、
観客が感情移入しやすいようにチューニングしてあります。
なおかつ、女性であるスペクターの視点で、
事件を語っていきます。

なので、たしかに原作よりは”甘い“かもしれません。
でも、このこの“甘さ”が
なんともやさしい余韻を残してくれて、
本作を、ただのカルト映画に終わらせなかったと思うのです。

各役者さんたちは、本当に素晴らしい演技をしています。
映画「ウォッチメン」の見所は、そこにもあります。

 Comments 6
 2009/04/06 13:23
 へむへむ
 やっと見に行けました。 予想より全然おもしろかったです。(何様コメントすいません。) 映画化で省略ばかりで、わけがわからなくなってしまうのかな?と思っていたのですが、そういうことはまるでなかった。 アクションシーン、スローカットとか正直長いなぁ…、いらないような…。とか思いましたが、映画化するにはヒーローっぽいところも見せていかなければならなかったのかな。って。 最後のアレも原作通りの方がオールドテイストだせたんじゃないかなって思います。 一つ気になったのが、ナイトオウルのゴーグルがやたらハイテク過ぎた感じが(笑) 見終わった後他のお客様が「誰が誰だかわかんなかった」ということを言っていたので、「確かに初めて見る人にはそうかも…」と感じました。 アメコミの名前に慣れている人は、一人の人間がいくつもの名(ヒーロー名、愛称、本名)を持っていることに問題はないのですが、映画から入る人は混乱してしまうんだと思いました。 それを回避するには、やっぱり先に原作を読んだほうがいいのかもしれませんね。 パンフにもちろんのことアランムーアの名前が載らないことがなにより悲しいです…
 2009/04/09 20:53
 すぴ
 そうなんですよね、、ヒーローの名前は混乱するかもですね。 あと いまの若い子で、ソ連という名前を知らない子もいるそうで。 僕は、あの親切テロップ ガンガンの「レッドクリフ」ってすごいと思いました(笑)
 2009/04/16 19:54
 mizuhion
 最高に面白かったです。 アクションもストーリーも、興奮しました。 原作を全然知らないのですが(すみません)、 ちょっと人間関係にとまどった時もありましたが 話に混乱なく楽しめました。 各キャラクターをしっかり描いていて それぞれに共感することができて、よかったです。 ちょっと日本的な映画の作り方だなと感じました。 ストーリーを振り返ると、 アメリカの悩み(?)をすごく感じました。 そんなアメリカの今だからこそ、 おくりびとがアカデミー賞の評価をうけたのかな、 とも感じました。 原作読んでみたくなりました。 アメコミ素人がいろいろ言ってすみませんでした。
 2009/04/19 22:09
 すぴ
 ごぶさたしてます! いえいえ、アメコミ好きに素人も玄人もありません(笑) 観て面白かったのなら、それでもう立派なアメコミ映画好きです。 これがきっかけで、原作読まれるとまた違った楽しみがありますよ。(特にラストはビックリです) 映画はビジュアル的にもイケてましたよね。
 2009/05/18 16:11
 スパイク
 遅ればせながら終了間際に3回見に行きました。 原作本はサイフがアイスマンだった結果(←まだ言うか)後買いになりましたが。 結果を言えば非常に驚きです…実際に世界中で「テロとの戦い」に火を付けた9/11を彷彿させるラスト。「多くの人の平和の為には、少数の犠牲を肯定する」そんな思いに走った〇〇〇… 仮面ライダーなど孤高のヒーローとは違って、国の思惑に絡まってしまう〇〇〇や〇〇〇の転落ぶりは非常に酷いの一言に尽きました…(;´゚;3;゚) 真の平和て国策とは一線を画すトコロでなきゃ生まれないのじゃないのか?例えばスパイディーなんかは身近な人たちの平和を望むトコロから動いてますしね。 それとカット1つ1つを取っても非常に面白くて、火星のシーンはメビウスの絵ぽいし、OPシーンはアレックス・ロスの絵を見てるようで(o・ω・o)この辺りなんかは原作マンガより説得力ありました♪コメント寄稿されてる押井監督も常々心掛けている「カットのレイアウト」にも気を配っていて、おかげであまり長さを感じなかったです。 一刻も早くDVDなどで「アルティメットクレージーなんちゃらバージョン」見たいですねぇ〜(^^)
 2009/05/18 22:02
 スパイク
 あ…先ほどの記事ですが メビウスの絵→ジャン・メビウス・ジローの絵という意味です(^^;) あの大友克洋先生も敬愛する作家さんの事ということで… 原作本も解説なども付いていてお徳感たっぷり♪ メディアワークス版買わなくてよかったかなぁ〜 と負け惜しみ(笑)