★ネタばれ注意! MY 007 レビュー!

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2009/01/16 20:33

すぴ。

いよいよ明日「007 慰めの報酬」が先行ロードショーです。
そのレビューです。
アメコミ映画ではないですが、ボンド映画がなければ、
ニック・フューリーのコミックはうまれなかったと思うので

あと「スパイダーマン」シリーズのソニーピクチャーズさんの作品だし(笑)
応援させてください。

一部ネタバレあるので、ご注意ください。
「007カジノ・ロワイヤル」&「007 慰めの報酬」という、
これらのダニエル・クレイグ版の2つの007と、
今までの007の一番の違いは
なにかというと、
ボンドというキャラに感情移入できるか、どうかだと思うのです。

僕が007をみはじめたころ、既にボンドは、秘密兵器をもちいて、
人類滅亡を企むような悪人と戦う、、というスーパースパイとして、キャラが
確立していました。
そして、みなボンド映画が好きだったけれど、
”ボンドそのもの”ではなく
”大人のおとぎばなし的なボンドの世界観”
に憧れていたような気がします。

だからボンドの人形より、ボンドカーのおもちゃの方が欲しかった。


極論すれば、今までのボンドは、僕らをこうした冒険世界に
連れてってくれる狂言回しでしかなくて、
実は、ボンド自体をちゃんと描いた作品というのはなかったのではないか、、
だから、なぜボンドが、あんなにしゃかりきになって、
世界の悪に立ち向かうのか?なんて考えもしませんでした。
既に、ボンドはそういうキャラだったし、、
せいぜい「”スーパー公務員”として、職務に忠実なんだろうな」
と思うぐらいです。

でも、クレイグ版のボンド2部作は、ボンドがなぜ戦うのか、、
に焦点をあてています。
そして、制作者たちの出した答えは、
ボンドは愛に飢えている孤独な男であり、
彼が危険をおかすのは、”事実上の母”であるMの愛が欲しいためであり、
そして”永遠の片想い”に終わってしまった悲恋にケジメをつけるため、
今回、更なる戦いに身を投じるわけです。

マザコンで、公私混同もはなはだしくて、仕事は荒っぽくて自分の首をしめてばかり、
でもなんとか前に前に物事をすすめようとする、、、
実はダメ男なんだけど、ダンディで
スーパースキルを持っている、、、、男として憧れる部分は残しつつ、
はじめて自分とオーヴァーラップできるボンド君なわけです。

今回の「慰めの報酬」、、
一応前作の続編ですが、前作ではどうだったけ?と考える間もなく、
ハイテンションなアクションが続き、また先の読めないストーリーが
展開するので、前作をみてなくても楽しめます。

そして、リアル志向のボンド映画でありながらも、
今回の敵の組織は、その巨大さと謎につつまれているという点で、
往年の007の宿敵である
悪の秘密結社スペクターを彷彿させます。
またボンドの集めた情報を、MI6が最新のシステムで次々分析していくところなど、
スーパースパイ活劇らしい楽しさがあります。
また今回の悪役Mrグリーン(ハルクではない<笑>)は、「ダークナイト」のジョーカー的な狂気があり、
怖いです。
あと明らかに「007 ゴールドフィンガー」へのオマージュ、ボンド映画の十八番だったボート・アクションがあり、
かってのボンド映画の楽しさが、前作「カジノ・ロワイヤル」以上にあふれています。


最後に僕が、前作「カジノ・ロワイヤル」より
今回の「慰めの報酬」の方を
気に入っている最大の理由を。

今回のボンドガールというかヒロインのカミーユが、
ギザかわいいんですよ!!!
写真でみたときは?だったんですけど、
スクリーンの彼女は素敵MAXです。
僕がボンドなら、ヴェスパーではなく、彼女との人生を選ぶんですが、、。
ただ、今回のボンドと彼女の関係は”兄と妹”みたいな感じです。
(そこがまたいい)

PS
ボンドにあっけなく殺されるスレイトを演じているニール・ジャクソンという俳優さんは、
マーベルの吸血鬼ハンター ブレイドのTVシリーズ「ブレイド ブラッド オブ カソン」(ハピネットさんから
DVDでてます)で、主人公の宿敵吸血鬼マーカスを演じてる人です。

 Comments 1
 2009/01/20 04:21
 スパイク
 007は「ムーンレイカー」と「ネバーセイ・ネバー・アゲイン」だけ映画館で見ましたが、己の知能と肉体を駆使して悪と戦うヒーローですよね。 特にマスクもかぶらず、特殊能力も持ってませんが、この前テレビで見た「ゴールデンアイ」はカッコよくて、小粋で、女に目が無い(笑)。 人間味あふれるからこそ長年多くのファンに愛されるんだなぁ〜と感じました♪ トコロでアラン(ナイトクローラー)カミング出てましたね(笑)