あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。
さて、今日の朝日新聞さんの正月一面の記事が、
「陰るハリウッド」という記事で、世界的なハリウッド映画ばなれと金融危機で、ハリウッド映画がどうなっていくのか、についての記事でした。
その中で、昨今のハリウッドは、リメイクものや、シリーズもの、アメコミ映画が多い、と書かれていました。
考えてみれば昨年、アメリカ興行界をひっぱったのは「アイアンマン」と「ダークナイト」であり、「ダークナイト」に至っては、まさにリメイクで、シリーズもので、アメコミ映画であり、アメリカで大ヒット、日本ではまずまずということで、典型的なハリウッドばなれの象徴なのでしょう。
ただ、僕は、アメコミ・ヒーロー映画というのは、そもそも、非ハリウッドというか、アンチ・アメリカ的なスタンスで描かれていて、
典型的なハリウッド娯楽大作では決っしてないと思うのです。
それは、このブログを読んでらっしゃる皆さんであれば、もうご承知のことと思います。
娯楽アクションの体裁をかりて、いまアメリカが、世界がかかえる問題を描いた優れた寓話だと思うのです。
21世紀をむかえる前夜に、マイノリティをテーマにした「X−MEN]シリーズがうまれ、ポスト911に「スパイダーマン」シリーズがうまれ、イラク戦争とは? を問われているときに、反省する軍事企業の社長という「アイアンマン」がヒットし、そして、金融危機にはじまる、なにを信じていいかわからないこのご時勢を予言していたからのように、カオスからの使者「ダークナイト」が歴史的ヒットとなりました。
アメリカの一極主義が終わるといわれ、一方でオバマ大統領という新しいシンボルを得たアメリカ、、こうした時代だからこそ、これからのアメコミ映画が、どんなアメリカを写し出して行くのか、とても興味深いステージにきていると思うのです。
・・と、ここまで書いておきながら
とはいえ、だからといってアメコミ・ヒーロー映画に、必要以上に
社会性を見出さなくてもいいです。
何が善で悪で、その判断が本当に正しかったどうかわからないけれど、
それでも正しい道を選んで立ち上がろうとする、ヒーローやヒーローウーマンの勇姿に、勇気付けられる、、それがアメコミ・ヒーロー映画の正しい見方だと僕は思います(笑)
今年は、どんなヒーローやヒーローウーマンたちが、僕らの魂を熱くしてくれるでしょうか!
さあ2009年、また楽しみな1年がはじまりますよ!